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2026.10.02

ガルバリウム鋼板の塗装にプライマーが欠かせない理由とは?プライマーの役割や注意点など解説  

ガルバリウム鋼板にプライマーを塗る作業風景と「ガルバリウム鋼板塗装にプライマーが欠かせない理由」のタイトル文字

ガルバリウム鋼板の屋根や外壁の塗り替えを相談した際、見積書や業者の説明のなかで「プライマー」という言葉を目にすることがあるでしょう。

プライマーはガルバリウム鋼板の塗装において、仕上がりと耐久性を左右する非常に重要な工程のひとつです。どれほど高性能な塗料を使っても、プライマーの選び方や塗り方を誤ると、数年で塗膜が剥がれてしまうこともあります。

この記事では、塗装の専門知識がない方にもわかるように、ガルバリウム鋼板にプライマーが果たす役割や必要な理由、性能を引き出すための下地処理、施工時の注意点など、塗装工事における「プライマー」について解説します。

プライマーとは?下塗りが果たす役割

住宅の屋根・外壁塗装は一般的に「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3段階に分けて塗り重ねるのですが、このうち「下塗り」に使う塗料の一種がプライマーです。ちなみに、中塗りと上塗りは基本的に同じ塗料を用います。上塗り塗料は塗りムラを防ぐために2回塗る必要があり、その1回目を中塗りと呼んでいます。

下塗りの役割を簡単に説明すると、素材と上塗り塗料をしっかりくっつける接着剤のようなものです。上塗り塗料は、紫外線や雨風から建物を守り、色やツヤで見た目を整えるための塗料ですが、実は素材に直接くっつく力はそれほど強くありません。そこで、まず素材によく密着する下塗り材を塗り、その上に上塗り塗料を重ねることで塗膜全体が長く剥がれずに留まるようになるのです。

外壁塗装の3工程(1回目:下塗り・プライマーで密着力向上 / 2回目・3回目:中塗り・上塗りで重ね塗り)の役割図解

画像引用:外壁・屋根塗装工事 苫小牧市桜木町/S様邸|施工事例

余談ですが、下塗り材にはプライマーのほかに「シーラー」や「フィラー」と呼ばれるものもあります。シーラーは、モルタルや窯業系サイディングのように塗料を吸い込みやすい素材に使うことで吸い込みを抑える役割、フィラーは表面の細かな凹凸を埋めて平らにすることで上塗りが均一に乗るよう整える役割を持ちます。

ガルバリウム鋼板には基本的にプライマーを用いますが、屋根・外壁材の性質に合わせて下塗り材は使い分けています。

ガルバリウム鋼板の塗装にプライマーが欠かせない理由

ガルバリウム鋼板は、鉄の板の表面をアルミニウムと亜鉛を主成分とする合金でメッキした建材です。錆びにくく軽量で、耐久性にも優れていることから、屋根材や外壁材として広く普及しています。

このガルバリウム鋼板の表面は非常に滑らかなので、そのまま塗装を行ってしまうと塗料が剥がれやすいという弱点があります。

そもそも塗料は素材の表面にある細かな凹凸に入り込むことで密着力を得ているのですが、肝心の表面がツルツルしていると塗料が入り込む場所が少なく、剥がれやすくなってしまいます。そのため、ガルバリウム鋼板の塗装では、金属への密着性に優れたプライマーを使うことが欠かせないのです。

ちなみに、ガルバリウム鋼板は鉄の弱点である錆びやすさを克服した素材なので、中にはメンテナンスフリーと紹介されるようなこともありますが、まったく錆びないわけではありません。

表面の塗膜は年月とともに紫外線で劣化し、色あせや、触ると手に白い粉がつくチョーキングと呼ばれる症状が現れたりします。塗膜の劣化を放置すると、錆などの劣化がメッキ層を通過して鉄の部分へ侵食し、最終的には穴あきや雨漏りにつながるおそれがあります。

一般的には10〜15年程度を目安に点検と塗り替え工事を検討します。劣化症状を早期に発見し対応することでメンテナンス費用を抑えて寿命を延ばせますので、年1回など定期的にセルフチェックを行うことをおすすめします。

ニシムラ塗装でもセルフチェック項目をまとめています。下図は外壁のセルフチェック項目ですが、屋根の項目もまとめていますので良ければこちらもチェックしてください。

外壁のひび割れやチョーキングなど、劣化症状と3段階の危険度レベルをまとめたセルフチェック表

画像引用:外壁塗装・屋根塗装|ニシムラ塗装

ガルバリウム鋼板に使われるプライマーの種類

ガルバリウム鋼板の塗装に使われるプライマーは、エポキシ樹脂系と呼ばれるタイプが主流です。エポキシ樹脂は金属への密着性や防錆性に優れており、下塗り材として非常に信頼性の高い素材です。

そのうえで、プライマーは主に「1液型か2液型か」「水性か溶剤系か」という2つの軸で分類できます。それぞれの分類軸について以下より解説します。

1液型と2液型

1液型は、缶を開けてそのまま、もしくは必要に応じて薄めて使うタイプです。そのまま使うので扱いやすく、作業効率に優れています。一方の2液型は「主剤」と「硬化剤」という2つの液を施工直前に混ぜ合わせて使うタイプです。混ぜることで化学反応が起こり、硬く丈夫な塗膜をつくります。

プロの現場でよく採用されているのは2液型の方です。2液型は配合の比率を正確に守る必要があり、混ぜた後は決められた時間内に使い切らなければならないなど扱いに手間がかかる一方で、密着性や防錆性、耐久性など性能面で優れているため、屋根や外壁など長持ちさせたい部分の塗装では採用されやすいです。

水性と溶剤系

水性のプライマーは水で薄めて使うタイプで、においが少なく周囲の環境や住む方への負担が軽いのが特徴です。一方、溶剤系プライマーはシンナーで薄めて使うタイプで、耐久性や素材への密着性が高いというメリットがあります。

住宅の塗装工事でよく使われるのは溶剤系、特に「弱溶剤系」です。塗料用シンナーと呼ばれる比較的マイルドな溶剤で薄めるタイプで、においが抑えられているうえ、既存の古い塗膜を溶かしてしまうリスクも少なく、塗り替えに向いています。

プライマーの性能を引き出すために重要な「下地処理」

プライマーの性能を十分に発揮させる上でプライマーそのものと同じくらい大切なのが、塗る前の「下地処理」です。どれほど優れたプライマーを使っても、下地処理が不十分であれば、塗膜はすぐに剥がれてしまいます。

まずは高圧洗浄で、表面のほこりやコケ、チョーキングの粉などをしっかり洗い流します。汚れが残ったままだと、プライマーは汚れの上に塗られることになってしまうので、素材に密着できません。

次に行うのが「ケレン」と呼ばれる作業です。ケレンとは、錆や古い塗膜の浮いている部分を、ワイヤーブラシや研磨紙、電動工具などで削り落とす作業のことです。ガルバリウム鋼板の場合は、錆や汚れを落とすだけでなく表面をあえて細かく傷つけてザラザラにすることも必要です。この工程を「目荒らし」とも言いますが、ケレンの一種ではありますのでまとめてケレンと呼ぶことも多いです。

この工程により表面に微細な凹凸ができ、プライマーが入り込む場所が生まれ、密着力が大きく高まります。特に、表面がまだ新しくキラキラと光沢のあるガルバリウム鋼板はケレンを経ないと塗料が密着しにくいため、塗装工事を行う上で重要な作業となります。

ガルバリウム鋼板屋根の下地処理(4種ケレン・目荒らし)を行う作業風景

画像引用:外壁・屋根塗装工事 北海道苫小牧市澄川町S様邸|施工事例

また、ガルバリウム鋼板には、めっき層の亜鉛が酸化してできる「白錆」が発生することがあります。白錆が残ったまま塗装すると剥がれの原因になるため、ケレンの段階でしっかり取り除いておきます。

ケレンや目荒らしは完成後には見えなくなってしまう地味な作業です。しかし、ここを丁寧に行うかどうかで塗装の持ちは大きく変わります。業者を選ぶ際はサイトの施工事例やコラム、実際の業者の説明などでしっかりケレンや目荒らしの作業をやっているか、重要視しているかを判断材料のひとつとすると良いでしょう。

寒冷地では施工時期に注意

塗料は気温や湿度の影響を強く受けるため、施工時期には注意が必要です。塗料メーカーの仕様では、気温5℃以下、湿度85%以上の環境では塗装を避けるよう定められていることが一般的です。また、雨や雪、結露が予想される日も塗装はできません。プライマーが乾く前に雨や水分に触れると、塗膜が白く濁ったり、密着不良を起こしたりすることがあります。

特に北海道のような寒冷地や積雪地では、冬の間は気温が低く、雪や凍結、結露も起こりやすいため、外壁や屋根の塗装にはあまり向きません。一般的には、雪解けが進んで気温が安定してから、秋に冷え込みが厳しくなる前までが施工に適した時期です。なので、業者に塗装の相談をするタイミングとしては冬を迎える前が良いでしょう。

もちろん、春や秋でも朝晩の冷え込みで屋根に結露や霜が残ることがあります。金属は冷えやすく、日中でも表面が濡れていることがあるため、その日の気温だけでなく屋根の表面が乾いているかを確認しながら作業時間を調整する必要があります。

寒冷地での施工経験が豊富な業者であれば、こうした点も踏まえて工程を組んでくれるはずですので、その点を頭に入れて業者選びや相談を進めてもいいかもしれません。

また、雪の多い地域では、落雪や雪の重みによって屋根の塗膜が傷つきやすいという事情もあります。定期的な点検に加え、冬を越した後などには傷から錆が広がる前に点検しておくとより安心でしょう。

プライマーの費用の目安

プライマーによる下塗りの費用は、種類や製品によって幅がありますが、一般的には1㎡あたり600円〜1,200円程度が目安とされています。
なお、これはあくまでプライマーを用いる下塗り部分の目安です。実際の屋根・外壁塗装では、これに加えて足場の設置、高圧洗浄、ケレン・目荒らし、中塗り・上塗りなどの費用がかかります。
複数見積もりで価格を比較する際は、総額だけでなく下塗り費用含めどの工程にいくらかかっているかを確認するようにしましょう。

失敗しない業者選びのポイント

ガルバリウム鋼板の塗装は、どの業者でも同じ品質で仕上がるわけではありません。特に下地処理とプライマーの扱いについてきちんとした知識と経験を持つ業者を選ぶこと、それをしっかり私たちに説明・提示してくれることが大切です。

業者選びのポイントとして、まず見積書に使用するプライマーや上塗り塗料の製品名が具体的に書かれているかを確認しましょう。特に「下塗り一式」とだけ書かれている場合は、どのような材料を使うのか、細かく価格を知ることはできないかなど細かく質問してみてもいいかもしれません。

次に、ケレンや目荒らしなどの下地処理について、どのように行うのかを説明してもらえるかどうかも判断材料になります。下地処理の重要性を理解している業者であればしっかり説明してくれるはずです。

また、工事中の写真を撮影して報告してくれるかどうかもポイントです。プライマーや下地処理は、塗装が終わると外から見えなくなってしまいます。工程ごとの写真を残してくれる業者であれば、見えない部分まできちんと施工されたことを確認できます。ニシムラ塗装では工程ごとに写真を撮影しており、施工事例としてもサイトに掲載しております。

地域の気候に詳しいかどうかも大切です。寒冷地や積雪地では、施工時期の見極めや乾燥管理がより重要になりますので、地元での施工実績が豊富な業者を選ぶと安心です。

プライマーは塗装の寿命を決める土台

ガルバリウム鋼板は錆びにくく丈夫な建材ですが表面がなめらかで塗料が密着しにくいため、塗装の際にはガルバリウム鋼板に対応したプライマーを選ぶことが欠かせません。そして、プライマーの性能を十分に引き出すために高圧洗浄やケレン・目荒らしといった丁寧な下地処理と、気温や湿度、乾燥時間を踏まえた管理が重要です。

プライマーは完成後には見えなくなる部分ですが、塗装の寿命を決める土台でもあります。ガルバリウム鋼板の屋根や外壁の塗り替えを検討する際は、使用するプライマーや下地処理の方法まできちんと説明してくれる業者に相談し、納得したうえで工事を進めるようにしましょう。

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ニシムラ塗装は苫小牧市・千歳市周辺エリアを中心とした地域密着型の外壁塗装・屋根塗装の会社です。相談はもちろん、お見積りと現地調査も無料で実施しております。外壁診断士が現場でしっかり診断を行い、診断結果に応じた適切な施工をご提案いたします。もちろん防水工事もご相談ください。詳しい流れは以下でも紹介しております。

塗装工事の流れ|ニシムラ塗装

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